三手 饅頭同心

 

3-1 小原鉄心

 

 

 

真冬の養老の滝での奥伝伝授から、

 

数度の桜の季節を越えた。

 

 

 

 

 

大垣の水門川の湊には桜が舞、小船に運ばれる荷と人であふれていた。

 

 

 

大垣藩政にも動きがあった。

 

 

 

 

家老衆のひとり小原鉄心は、

 

若くして浦賀出兵の大垣藩の指揮を任されるほどに才幹を高く評され、

 

城代として大垣に坐することも多く藩老(はんろう)と呼ばれ、

 

藩主の信任篤く大垣領内の藩政改革をつぎつぎと着手した。

 

 

 

 

飢饉によって食い扶持を失った百姓や士分は徒党を組み、

 

 

村や宿場を襲うなど治世を乱す者もあらわれた。

 

 

 

 

改革のひとつに軍政改革、浦賀警護によって見聞した

 

西欧の武威に負けぬための備えを目指したものであるが、

 

困窮する財政に頭を悩ませる野党を取り締るため直臣であった

 

山本を剣術指南に推挙し、山本に正規藩兵とは別に新設する隊士を募らせた。

 

 

 

 

隊の名は「有士隊」と小原によって命名されていた。

 

 

 

 

隊士は出自は問わず農民、町民の志願も認められ、

 

飢饉に苦しんだ農村部を中心に農民の次男坊や三男坊が参じた。

 

 

 

募兵に応じた者の殆どは国を守るなど大義はなく、家族を養うための糧を得るためだ。

 

 

 

上級士分は「下賤の輩」と蔑んだが、

 

山本は「生きる糧を掴もうとする者は強い」と述べた。

 

 

 

 

ただ、西欧の武威に対抗し得る第一の大義とは程遠い編成であった。

 

西洋式軍備を整え戊辰の役で各地を転戦した「大垣藩兼用隊」。

 

兼用隊の一歩目は彼ら生きる糧を掴もうとする者たちからはじまった。

 

 

 

 

 

国政も大きく揺れ動いていた。

 

 

 

1853年にはアメリカ東インド艦隊司令ペリー率いる黒船4隻が来航し

 

浦賀水道にある久里浜に上陸した。ペリーはアメリカ大統領からの親書を

 

久里浜で大垣藩主の縁戚であった浦賀奉行を通じ幕府へ届けていた。

 

 

 

日本に開国を求める親書であり。

 

 

開国か戦争かの二択を迫った新書の回答は一年。

 

 

 

幕府は出兵した大垣藩兵他を浦賀警備に常駐させ戦に備え砲台場の設置にあたらせた。

 

 

 

江戸湾への入り口となる浦賀を異国船に抑えられることは江戸の生活に多大な影響を及ぼす。

 

幕政は相次ぐ異国船の来航と異国人の上陸の報せで混乱していた。

 

 

 

翌年には混迷する幕政を建直すため開国派の老中阿倍対馬守と松平伊賀守らが中心となり、

 

勅許を待たずして日米通商条約が締結し日本の鎖国は終わった。

 

二名の老中は、幕政中枢の争いに敗れ幕政を追われ、

 

彦根藩主井伊直弼が老中首座となり大老として混乱した幕政の建直しを断行。

 

 

 

後世に「安政の大獄」と云われるとまで云われるほど激しさを伴った改革だ。

 

 

 

しかし、混乱は留まることなく、将軍の急逝、遂には桜田門で井伊大老が暗殺されるなど

 

前代未聞の事件に幕政は末期症状を迎えていた。

 

 

 

異国船によって割れた日本国を落ち着かせるため打ち出された策が

 

「公武合体」

 

 

 

徳川将軍家に都の天皇家より嫁を嫁がせ、幕府と朝廷の結びつきを内外に示し、

 

更には、江戸に天皇家の嫁が入ることで幕政が日本の頂点であることを示す狙いがあった。

 

 

 

 

 

万延元年(1860年)大垣藩

 

 

 

 

藩政を任された小原や幕政の混乱、美濃路の狂賊黒鬼の凶行を微塵も感じさせない男がいた。

 

 

 

『饅頭同心』 

 

 

 

宿場町の中ほどにある饅頭屋で日柄饅頭ばかりを食べている大垣城下の役人。

 

 

 

町人たちは饅頭同心に侮蔑の意を込めてはいない。

 

饅頭同心の町民から評判は高く信頼も篤く親しまれていた。

 

 

 

 

大垣、美濃路きっての剣術家にまで成長した利之助だ。

 

 

 

 

 

奥伝を伝授された利之助と善次郎は、小原の内与力から寺社町奉行所の役へと就き、

 

善次郎は舟奉行の水主組組頭として15名あまりの配下をもつまでに出世した。

 

 

 

大垣城下町の中を美濃路が通り、美濃路は湊を経て中仙道へ繋がる。

 

 

船町湊を守る善次郎、美濃路を守る利之助。

 

「湊の剣」、「美濃路の剣」は「大垣の両河」と領民は評していた。

 

 

 

大垣の両河は湊と路のふたつの剣は、この一年「黒鬼」と呼ばれる狂賊を追っていた。

 

 

昨月、黒鬼をおびき出し、捕縛するため、大坂の豪商の荷駄に化けふたりが指揮にあたった。

 

しかし計画は失敗した。護衛のない他の荷駄が襲撃され、

 

凄惨な光景に国に狂歌が残されていた。

 

 

 

「日本(ひのもと)焼くのは、黒船、大塩、黒の鬼」

 

利之助も善次郎も黒鬼が遺した光景と一文に憤怒の根を持ち、狂賊の殲滅を御霊に誓った。

 

 

 

混乱の波紋が広がる大垣城下ではあったが、

 

宿場名物大垣饅頭と同じく名物ともなった天下泰平の証、夫婦喧嘩が今日も行われている。

 

 

 

 

 

 

「あなた!お役目をサボって何をしているのですか!」

 

 

 

「零か」

 

 

 

「零かではありません」

 

 

 

「見廻り役のお役目をサボってお饅頭をたべてばかり」

 

 

 

「私がやゑさんの饅頭を食べていられるのは宿場が落ち着いている証」

 

雫が説教するのも聞き流し、満面の笑みで饅頭を頬張る。

 

 

 

「やゑ様のお饅頭が美味しいのと、あなたがお役をさぼっていいのは別です」

 

 

 

「まあまあ雫様。小宮山様の仰る通りでございます。」

 

店の中から盆にのせた茶を持って小太りな男が現れた。

 

 

 

「喜平太は気が利く。かたじけない」

 

利之助の喉を茶が音を立てながら飲み込まれた。

 

 

 

「お隣の姫君が驚いておられますよ」

 

夫婦喧嘩に水を差すように暖簾の奥から声が流れ女性が顔を出した。

 

 

 

「おやゑ様」

 

 

 

雫は深々と礼をした。

 

「私はもう井伊家にお仕えした頃とは違うのです。ね、幸ちゃん」

 

雫の袖をつかんでいた幼女に饅頭をひとつ渡していた。

 

 

 

「おばちゃん。ありがとう」

 

 

 

「幸、やえ殿がつくる饅頭はうまいだろ」

 

 

 

「美味しい。父上がサボっているからだね」

 

利之助は目を丸くし、その姿を見て一同は大いに笑った。

 

 

 

「雫、先生からの言伝か?」

 

 

 

「はい。隊のことと・・・」

 

 

 

「おっ。我ら有士隊に出動命令ですか!」

 

喜平太が声を撥ねさせるように口を挟んだ。

 

 

 

有士隊は1855年(安政2年)下級士分や町民、

 

農村などの次男や三男などからなる隊、主たる任は野党など小規模の反乱鎮圧。

 

 

 

有士隊は大垣では小原の私兵団と揶揄をされながら山本が中心となり鍛えた。

 

 

 

一組隊長1名副長2名隊士10名で一番隊から三番隊までを組織し、

 

一番隊隊長に山本、二番隊隊長に善次郎、三番隊隊長には利之助が名を連ねた。

 

 

 

出陣の下知が下らない限り、善次郎や利之助は普段の役をこなし、

 

隊士は城下で仕事を受け持った。

 

 

 

道場は善次郎と利之助が交代で師範代をつとめ、

 

二階堂平法ではなく、戦う術、生き残るための術を伝え鍛えた。

 

 

 

鍛練方法を見知った他指南役から剣術など知らぬ野蛮な集団とまで云われても

 

山本の方針が揺らぐことはなかった。

 

 

 

町民や農民で構成されたため武具を新たに揃えることは赦されず、

 

二本差しは士分である副長以上、以下の者の帯刀は下知がない際には許されてもいない。

 

 

喜平太は町人の出であり普段はやゑの饅頭屋の奉公人として働いていた。

 

 

 

「喜平太はそんなに戦いたいの」

 

 

 

「やゑ様。あっしは利之助様と黒鬼の奴らから大垣を守りたいのです。

 

そのためであればこの命など惜しくはありません」

 

 

 

やゑの哀しい目を利之助は見逃さなかった。

 

 

 

「馬鹿者!

 

 有士隊は生きて戻る。死して国のためになどならん。

 

 生きてこそ国のためになる」

 

 

 

 喜平太は利之助に頭を小突かれた。

 

 

 

やゑは利之助の心づかいに小さく一礼した。

 

 

 

やゑは井伊大老が暗殺され大垣へ戻った。

 

大垣を離れる前には恋仲のものがいたようであるが、やゑはそのこと口にをすることはない。

 

利之助はやゑの眼から恋仲だった方も井伊大老と同じく凶刃に倒されたと感じていた。

 

 

 

やゑは時折、彦根藩主であった頃の井伊大老の話をしてくれた。

 

 

幕政を牛耳る暴君とは程遠い文化人であり名君として家臣や領民に愛された人物として。

 

多くの人から愛された名君でさえ凶刃の前に倒れる時代であった。

 

 

 

「いてて、利之助様。刀を手にしたら命のやりとりです。黒鬼にきれいごとは通じませぬ。」

 

 

 

「そうだ。生きて戻る。強い心を持たねばいかんのだ。私たちは黒鬼とは違う。ひとだ。命を容易くみるな」

 

 

 

脇に置いていた朱塗りの鞘を握りながら利之助はこたえた。

 

時代の混乱に乗じ凶行を働く賊黒鬼への憤怒は利之助の笑顔の奥底で燃え上がり続けている。

 

雫は、鞘を握りしめる利之助の手に、自身の手を重ね、幸の手も重ねさせた。

 

 

 

「父上の手は幸を幸せにするためにあるの。」

 

あんこで染まった幸の顔が大きくにんまりと笑った。

 

 

 

「雫、笑顔のために私は戦う。それ以上の大義は私にはみつけられん」

 

 

 

「利之助様のお心嬉しいです。小原様やお兄様には言わないでくださいね。」

 

武士が国のためではなく、己の娘のためだけに戦うなど言えば、

 

隊の士気にかかわるだけではなく、士分の恥とされる時代でもあった。

 

 

 

「やゑさん。饅頭を包んでもらえるかな」

 

 

 

「隊士の皆様分ですね。喜平太に持たせますので。

 

お勘定はご隠居様から頂きますからお気になさらすに」

 

やゑが言った。

 

 

 

「ご隠居様にか?」

 

 

 

「ええ」

 

 

 

「ご隠居様は、ここの所、遊びに出てこないのはさみしいが、

 

また皆で桜見物に参ろう。ではあとは頼む。」

 

桜の華よりも朱い鞘を腰に帯、城下を渡る美濃路を詰所へむかい歩き出した。

 

 

 

利之助にご隠居とやゑが呼んだ相手は、

 

大垣藩老の小原鉄心。

 

 

 

小原はやゑが饅頭屋を出す際に資金を出していた。

 

このこと美濃路を預かる同心として知った利之助はやゑの店に小原が顔を出したときには

 

饅頭屋の隠居として扱った。

 

 

藩政改革に奔走する小原が息抜きできる場を欲したことを察した饅頭同心の配慮であった。

 

 

 

 

 

ご隠居様と敬愛する小原に、急な来客があり饅頭を私邸まで持ってくるよう頼まれたことがあった。

 

饅頭をとりにきた利之助には小原が好んだ酒もやゑは持たせた。

 

小原が酒で酔うことは少なく難しい顔をして酒を飲む。旨い酒が台無しと利之助は思っているほどだ。

 

藩老邸に行く限りは、饅頭屋にいる利之助であってはならず、寺社奉行勤め士分として出仕である。

 

 

 

「ご藩老様に命じられ推参いたしました」

 

 

さすがに饅頭と酒をもってきましたとは饅頭同心でも言うことはできず、

 

風呂敷に包まれた饅頭と酒を、屋敷の奉公人に差し出した。

 

 

 

奉公人である小者は「利之助様が来たら奥に通すよう命じられている」と伝え、

 

腰の刀のみを預かり、風呂敷は利之助が持っていくよう答えた。

 

 

 

酒を飲む相手がいなかったか、何か別名あっての用向きか、命じられるままに屋敷の中にはいった。

 

通された屋敷の奥にある茶庵から小原の声ともうひとつの声が聞こえた。

 

聞き覚えのない声であり急な客人というのは本当であった。

 

茶庵の前で利之助は膝をつき発した。

 

 

 

「大垣藩寺社奉行組頭小宮山利之助ただいま参じました。」

 

談笑がとまり、中に入るよう小原の声がかかる。

 

利之助は礼式をもって茶庵にはいった。

 

 

 

「利之助。例のものを出せ」

 

饅頭である。

 

 

 

「はっ。おやゑ様より、こちらも預かってまいりました」

 

ドスンとおくように酒も共に差し出した。

 

 

 

「さすがはやゑじゃ。」

 

笑うことはないがやゑの心配りには小原は感嘆している。

 

饅頭と酒を持参させるだけであれば、小者に預けるまででよいはず。

 

利之助の喉まで出かかった声を代弁するかのように客人が声を発した。

 

 

 

「利之助・・殿。小原殿、御仁が饅頭同心か」

 

 

 

「左様。こやつ美濃路を預かる饅頭同心です」

 

利之助は目を細めた。

 

 

 

小原の茶庵で話をするほとであるから身分は高いことは云われないでもわかる。

 

しかしその仕草が鼻についた。

 

 

 

「いやいや。気を悪くしないでください。お主を笑うためではない。

 

誤解をさせたな。かたじけない。名も名乗らず重ね重ね非礼許さしてくだされ。

 

私は信濃松代藩の佐久間象山。都から国許へ戻る途にあったが、

 

浦賀で既知を得た小原殿と一献傾けながら国政の話をしたいと思い訪ねさせていただいた。」

 

 

 

佐久間象山、幕末の英傑である。

 

だが、利之助は日本国の地図さえ曖昧で三百藩を数える各地の大名家のすべてを知ることもない。

 

 

 

「佐久間様。私、城下で宿場を預かる一役人。

 

国許を離れたことは浦賀に赴い以外なく、諸国に疎く」

 

利之助は席を辞そう正直に口にした。

 

 

 

「正直な男だ。小原殿より聞いていた通りだ。」

 

佐久間は豪快に笑った。

 

 

 

「利之助。座って共に酒を飲め。佐久間先生はお前に話が聞きたいのだ」

 

 

 

「私に話せるのは、やゑ殿の饅頭は美濃路で一番というぐらい」

 

明らかに嫌な顔をする。

 

 

 

「面白い。面白い男だ。饅頭同心とは。」

 

 

 

「ご用命は何でございましょう」

 

早々と帰るために利之助から切り出した。

 

微笑んだ佐久間の顔は一瞬で武人にかわっていた。

 

 

 

「黒船を視て驚きもせず雄弁に国論を語った者が大垣におると小原殿に聞いた。

 

美濃路で一、二の腕前と称される剣術家でありながら城下では饅頭同心と町民から親しまれる者。

 

是非に饅頭同心と国政を語り逢うてみたいと思い、小原殿に無理を言って声をかけていただいた。」

 

 

 

利之助は人違いであると口をだそうとする。

 

実際は黒船をみて驚愕もしたさらに剣術家としてなら山本とくらぶるまでもない差がある。

 

山本のことと誤解し「饅頭同心」の響きだけ覚えてのことかと思ってだ。

 

 

 

「何故、お主は黒船をみて恐れなかった。貴殿の剣のほうが強いからか?」

 

 

 

「私ではなくそれは我が剣術の師ではないかと」

 

 

 

「いや。お前だ。利之助。お前のことをワシが話した」

 

 

 

「どうじゃ。剣であの黒船に勝てるとおもっていたのか?」

 

利之助をバカにしているのではない。佐久間は真剣に問うている。

 

 

 

 

開国派の学者には変わり者が多いとの風聞は耳にしていたが、

 

目の前にあるひとは学者ではなく動きを封じるほどの武威をもった武人である。

 

 

 

学者との問答はご免であったが、真剣勝負を挑む武人の問いに応えないわけにはいかなった。

 

 

 

心根をありのままに口にした。

 

 

 

「あの大きさでは大垣の湊には入れません」

 

 

 

「何?」

 

佐久間が呆気にとられた。

 

 

 

「黒船はさながら大海の城でした。されどあまりに大きすぎて大垣の湊には入ってこれません。」

 

 

 

「うむ。大きいのとお前の剣術とは」

 

 

 

「相手が人である限り異人だとしても斬り合いになるのです」

 

 

 

「なるほど。」

 

大きくても船である限り丘にあがるには小船に乗り換える必要があり、

 

丘にあがれば人と人という論に納得した。

 

 

 

「では。黒船から見たことも聞いたこともない矢玉が日本中に降り注いだら如何する?剣は届かぬぞ」

 

 

 

「その時は・・・」

 

 

 

「その時はどうするのじゃ。饅頭同心」

 

 

 

「異人に饅頭を差し出し共に食いたいと思います」

 

利之助は微笑んで見せた。

 

笑みは、佐久間を納得させるに十分な応えであった。

 

 

 

「小原殿、頼みが・・・」

 

 

 

「佐久間殿、お断りいたす。小宮山は饅頭同心と揶揄されておりますが

 

ワシにとって手離すことのできない男。弟子にとられては困る」

 

 

 

「残念じゃ。この男。剣術よりももっと広い視野で世を視ることができると思ったのじゃが。」

 

 

 

「すまぬな」

 

 

「うん!旨い。この饅頭を食ったら異人も話し合いに応じるしかないわ。

 

お主が饅頭を食べている間は、世は泰平だ」

 

 

佐久間は饅頭を頬張りながら豪快に笑った。

 

 

佐久間象山が再び大垣を訪れることはなかった。

 

泰平の世を守るために奔走した都で凶刃に倒れたからだ。

 

 

 

佐幕派で知られた大垣の家老が開国派の学者と既知を結んでいたことが

 

後の大垣藩の舵取りに影響を及ぼしたかさだかではない。