story

 

こちらではなまくら-namakura京在日記秘録-の原作を随時アップしております。



 

上田藩士赤松小三郎暗殺に秘められた剣士たちの闘い

 

剣士の譲れぬ理・志・信念が 幕末の京で激突する。

 

剣の究極の理「」に剣士は何を見出すか? 

 

 

 

剣の理に人の生き様を描く時代劇 

 

信州上田の魅力を最大限に活かし上田オールロケ敢行

 

「自然」・「名勝・古刹」・「人」

 

上田人の文化の発信を、物語を通して贈る  


ー目次ー

 

 

抜刀 士農工商                   H27.3.1up

 

■初手 禁門の変     「元治元年」     H27.3.1up

 

初手 禁門の変   二  「先手遊撃」       H27.3.11up

 

 

二手 なまくら   一  「助命嘆願」       H27.3.18up

 

■二手 なまくら   二  「壬生浪士」     H27.3.25up

 

■二手 なまくら   三   「二刀使い」       H27.4.1up

 

 

■三手 幕薩一和  一の壱 大垣城下   H27.4.8up

 

■三手 幕薩一和  一の弐 大垣城下  H27.4.15up

 

 

■三手 幕薩一和  二の壱 三条河原」  H27.4.22up

 

■三手 幕薩一和  二の弐 三条河原」     H27.4.29up

 

 

■三手 幕薩一和  三の壱 「武力討幕」 H27.5.6up

 

■三手 幕薩一和  三の弐 武力討幕」 H27.5.13up

 

 

■四手 殺活応機  一の壱 「偽の密命」 H27.5.20up

 

■四手 殺活応機  一の弐 「偽の密命」  H27.5.27up

 

■四手 殺活応機  二   「小原鉄心」   H27.6.3up

 

■四手 殺活応機  三の壱   「饅頭同心」 H27.6.10up

 

■四手 殺活応機  三の弐 「饅頭同心」 H27.6.17up

 

■四手 殺活応機  三の参 「饅頭同心」  H27.6.24up

 

 

■五手 一死必殺  一   「有馬藤太」 H27.7.1up

 

■五手 一死必殺  二   「決戦前夜」 H27.7.1up

 

■五手 一死必殺  三   「明け六つ」  H27.7.8up

 

■五手 一死必殺  四の壱   「禁忌奥伝」  H27.7.8up

 

■五手 一死必殺  四の弐 「禁忌奥伝」 H27.7.15up

 

■五手 一死必殺  五   「日本(二本)の刃」H27.7.15up

 

■五手 一死必殺  六の壱 「鞘の真理 H27.7.22up

 

■五手 一死必殺  六の弐  「鞘の真理 H27.7.22up

 

 

■決手 明治維新             H27.7.29up

  納刀 あとがき


「なまくらnamakura京在日記秘録」ストーリー概要


赤松小三郎氏が上田藩主の召還命に従うことを決めた慶応3年8月から、京で赤松氏が暗殺された慶応3年9月までの空白の一カ月の物語。

血風の幕末京を舞台に、人の命の重みと生きることに迷い苦しみながら、己の剣に守るべき新時代を託したなまくらと呼ばれた剣士と、

新時代を築くことが正義と信じた薩摩藩士たち、お互いの剣の理が激突する創作時代劇。

 

赤松小三郎は薩摩藩からは薩摩国元の兵学師範に招聘されたものの、薩摩藩の武力討幕計画を知って薩摩藩に赴くことを頑なに拒んだ。

赤松は私塾を開き広くその知識を教えると共に、長州征伐以後くすぶり続ける国をふたつにわる大戦の危機を回避しようと、

「幕薩一和」を求め、国の行く末を賭け、暗闘が続く京を駆けつづけた。

政争の中心京から離れた郷里では叶わぬという想いから上田藩より度々の召還命令を無視していたが、

大戦が間近であり現状では衝突が避けられぬ危機を感じ、慶応3年8月「幕薩一和」の一縷の頼みを元老中であった佐幕派の上田藩主に

願い出て、幕府側の暴発を抑える架け橋に藩主がなるよう説得するため、信州へ向かうことを決意。

 

武力討幕への動きを加速させた薩摩の軍事機密漏えいを恐れた薩摩藩主導者西郷は、

薩摩藩の教練を担った赤松暗殺という非情な密命を赤松塾生薩摩藩士中村半次郎に下した。

半次郎のわずかな呟きから赤松暗殺を察知した赤松塾生で大垣藩老小原鉄心の信任も篤い藩士可兒(可児)は、大垣藩京屋敷警護役の任に就きながらも酒に溺れた男「なまくら」に暗殺阻止を依頼する。

 

「なまくら」と呼ばれる男は、本名を小宮山利之助と言い。大垣藩士のひとりであり和宮様の道中警護での功労をはじめ、

禁門の変において大垣藩先鋒剣士隊わずか30名足らずを率いて長州藩を壊走させ、可兒をはじめ若き大垣藩主の命を救った

大垣藩きっての腕を持つ剣士であった。

奮戦した佐幕派諸藩にも「二刀使い」の名で勇名を馳せた剣腕を持ちながらも、

禁門の変の直前に起きた事件をきっかけに心の闇に日々蝕まれ、戦傷が癒えたあと刀を鞘から抜くことさえできなくなっていった。

「何も斬れない情けない男(刀)。」そんな嫌味を込め在京の大垣藩士のみならず在京の諸藩の武士からも

「なまくら」と呼ばれるようになった。

可兒は暗殺という自身の志と遠い世界で剣を振るうことに悲痛な想いのなか、なまくらの心の奥の哀しみに共感を覚える。

可兒は己の剣を信じ戦い抜くことを一介の剣士としてなまくらにも望む。

 

「学者一人で国の行く末は変わらんよ」と可兒の暗殺阻止に協力する気などない「なまくら」。

赤松所有の両刃の刃に込められた「殺活応機」の誓いを聴き、赤松を守ることが、

自身に残された僅かな時間に叶う、愛する者への答えと信じ封じた鞘から刃を抜く。

生死の狭間刹那の一瞬になまくらが見出した剣の理「鞘」の答えに、

剣をあわせた者たちが新時代の生きざまを誓う。

 

 

※「なまくらNAMAKURA」は、原案者構想は3部作だと語っている

本作は第二部「京在日記編」

一部は、黒船来航に揺れる日本を背景に小原、山本、利之助の身分を超えた友情、

公武合体に戦乱回避を賭けた藩老小原の覚悟に参じた大垣藩有士隊の中山道での闘いを描く。

三部は、鳥羽伏見の戦いに始まり明治維新から廃刀令による武士の終焉西南戦争までを鞘の理を

継承した幸を主人公に描く。

第一部、第三部を描くのかどうかはまったく現段階で不明であるが原作者の構想は上記である。